交通事故

きょうのFMK EVENING JOURNALでは、交通事故について取り上げました。
飲酒運転の特集をするつもりだったんだけど、
資料を集めているうちに、いろんな問題があって短い時間では無理だと思い、シリーズとして放送することにしました。

1回目は「遺族の立場から」交通事故を考えました。
今から7年前、当時小学5年生だった古川香さん10歳は佐賀市の自宅近くの
交差点で青信号で渡っていた時に大型車にひかれ亡くなりました。



※2003年12月4日の「きょうのつぶやき」より

99年8月8日、日曜日。今にも雨が降りそうでした。
私は交差点に止まった車の先頭から三番目にいました。
娘が横断歩道で待っているのが見えました。

青信号になっても車が進みません。
窓を開けると、横断歩道に何かが横たわっていました。
もう一度よく見ると、娘が着ていた赤色の半ズボンが見えました。
車から飛び出し、駆け寄りました。
娘を抱き上げ顔を見ると、目をうっすらと開け、眠っているようでした。

路上には、娘の脳が飛び出していました。
「これが私たちと、十年間過ごした記憶の塊だ」と両手で集め、
帽子に入れました。車から降りてきた加害者に、「一人娘ぞ」と叫びました。
それからは、一日が一秒に感じられました。

加害者には翌年8月、禁固1年6ヶ月、執行猶予5年の判決が出ました。
我慢できませんでした。
現場は見通しもよく、娘は赤いズボンで目立っていました。
娘は横断歩道を渡っていたのに、なぜ。
しかし加害者は「分からない」の一点張り。
控訴は棄却され、刑が確定しました。私たちは加害者に反省してほしかった。

「一歩の会」は最近名付けました。(会員は)同じ境遇の人たち。
何を話しても許される。薄皮がはがれるように、少しずつ癒やされて
いきました。半歩下がるときもありますが、一歩一歩安らぎを感じることが
できました。

娘が小学4年生の時に書いた詩があります。
「誕生日おめでとう。何歳かの誕生日。大きくなっても変わらない。
おめでとう何歳かの誕生日。生まれた時から変わらない。
おめでとう何歳かの誕生日。毎年来るから変わらない。
おめでとう何歳かの誕生日。心が詰まったプレゼント。私が大事にしたい日。
生まれてきてよかったなぁ」。

夢があり、希望がありました。生きたかったと思います。
私の父は「代わってやりたかった」と言います。
私も、妻も、息子も同じ気持ちです。

毎日たくさんの事故が起こっています。みなさんの努力で、
この世から少しでも事故や犯罪をなくしてください。


先週の木曜日に取材に行って、いろんな話を聞いて、
交通事故が他の犯罪や事件に比べて軽く扱われている実情を知りました。
同じ「命」なのに、どうしてこう違うのか?

驚きと悲しみと怒りが交錯します。

香さんはどれだけ無念だったろう。
家族の方がどれだけ悲しかったろうか。そしてどれだけ悔しかったろうか。

きょうの放送を聴かれた方がどれだけいるか分かりません。
放送中に涙が出てきました。
正直辛かった。

報道する側の端くれだけど、聴いている人に何かを感じて欲しい…
そう思った生放送でした。



コメント
飲んだら車に乗らない。
車に乗ったら運転しない。
そんな簡単なことを、酒を飲むと忘れてしまうのでしょうか。
飲酒運転事故のニュースを聞く度、そう思います。

記事にある、99年の事故は私も何となく覚えています。
あんなに目立つ格好をしていたのにはねられ、加害者は執行猶予だとか。
遺族の話を見聞きすると、事故の一つ一つに遺族の悲しみや怒りがあるはずなのに、ニュースで何度も見ていくうちに「またか」としか思わない自分がいやです。

どこかの自動車学校の先生が
「車を運転するのは、ナイフを持ったまま走っているのと同じ。
 誰かを傷つける可能性がかなり高いと思って走るべきだ」
と言っていたそうです。言い得て妙だと思いました。
  • しゅが〜
  • 2006/10/11 9:33 AM
放送、聴かせて頂きました。遺族の生の声、響きました。

私が学生の時に、我が家の前で死亡事故があり、道路脇に被害者の高校生の血が数日間残ってたのを思い出しました。
朝の見通しがいい道路。加害者は前科あり。最悪でした。
改めて人が死ぬという怖さと、誰でも加害者になりかねない怖さを感じました。
被害者の遺族の気持ちは当時のまま。加害者も罪を一生背負って欲しいです。法の罪のみではなく。

>生まれてきてよかったなぁ
なかなか言えない言葉ですよね・・・言葉が出ません。
  • こうたろう
  • 2006/10/11 10:46 AM
私、ひき逃げされたことあります。
自分がぽぉんと飛んでいったのを、第三者の視点でぼんやり眺めてました。逃げる車の特徴を必死で覚え、110番したのを覚えています。
小学生のころでした。
しかし
警察は、「あなたのせいで、おばさん(加害者)の人生がどうなっても良いと思う?それほどまでに、あのおばさんが憎い?」と、狭い部屋で、鎖骨を折り首はむち打ち、体は打撲だらけで貧血気味の私を取り囲み聞いてきました。
飲酒ではありませんでしたが、理不尽さを子供ながらに感じました。

車に乗るということは、自分の命、他人の命
あっという間に奪う可能性が非常に高いもので
ハイリスクなものであるということを、運転手に覚えておいてもらいたいと思いました。

だって

いのち

はそんなに軽くないんですもんね。
  • ティディ
  • 2006/10/16 12:57 PM
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